合併処理浄化槽が水質改善に効果的なのはなぜ?

水質汚濁防止対策として、工場、事業場排水については水質規制の強化等によって汚濁負荷削減の効果が表れている
一方、生活排水対策がいまだ十分でないことから、水質汚濁の要因として生活系汚濁が顕在化してきています。

生活排水の一人一日当たりのBODは40g(し尿:13g、生活雑排水:27g)といわれています。
これをもとに、汲み取り、単独処理浄化槽、合併処理浄化槽、それぞれのBOD負荷を比較してみましょう。

【汲み取り】
BOD27g(未処理放流の生活雑排水)

【単独処理浄化槽】
BOD32g(し尿分のBOD13gのうち5g、未処理放流の生活雑排水のBOD27g)

【合併処理浄化槽】
BOD4g(合併処理浄化槽のBOD除去率が90%以上)

このように、合併処理浄化槽が極めて汚濁負荷を小さくする施設であることから、河川などの水質改善に
きわめて有効な手段となりうるわけです。